フランス語の「avoir beau + infinitif」(譲歩の表現)の意味と使い方
意味:いくら〜しても(譲歩)
「いくら〜しても…だ」と、行動が期待どおりの結果に結びつかないことを表す表現です。
「いくら〜しても…だ」と、行動が期待どおりの結果に結びつかないことを表す表現です。
形の作り方
| 条件 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| 現在 | avoir の現在形 + beau + 不定詞, 主節 | J'ai beau chercher, je ne trouve rien. |
| 過去 | avoir の半過去 + beau + 不定詞, 主節 | Il avait beau insister, elle refusait. |
| 代名動詞 | avoir beau + se + 不定詞 | Tu as beau te plaindre, rien ne changera. |
例文
- J'ai beau relire la lettre, je n'en comprends pas le sens.手紙をいくら読み返しても、意味が分かりません。
- Nous avons eu beau frapper à la porte, personne n'a répondu.私たちがいくらドアをたたいても、誰も返事をしませんでした。
- Les voisins ont beau se plaindre du bruit, les travaux continuent.隣人が騒音にいくら苦情を言っても、工事は続きます。
使い方のポイント
- avoir は主語と時制に合わせて活用し、beau は変化しません:elle a beau / ils ont beau。
- 主節はふつう直説法で、期待に反する内容を述べます。
- bien que + 接続法と近い意味ですが、avoir beau は話し言葉でもよく使います。
練習問題
問1(仏検 準1級の文法ドリルより) ( )に入る最も適切なものを選んでください。
Elle ( ) beau réviser toute la nuit, elle n'a pas réussi l'examen.
- a
- va
- fait
- est
答えと解説
正解:1. a
「いくら復習しても」は avoir beau + 不定詞の形なので、avoir の活用「a」です。est・fait・va では beau と結びつきません。
問2(DALF C1の文法ドリルより) ( )に入る最も適切なものを選んでください。
Le chef avait beau ( ), l'équipe refusait de changer de méthode.
- insistant
- insisté
- insiste
- insister
答えと解説
正解:4. insister
avoir beau の後ろには不定詞を置くので「insister」です。現在分詞・過去分詞・活用形は置けません。
問3(TCF C1の文法ドリルより) ( )に入る最も適切なものを選んでください。
Aujourd'hui encore, nous ( ) beau chercher une solution, la situation reste bloquée.
- avions
- aurons
- avons
- ayons
答えと解説
正解:3. avons
aujourd'hui encore と reste があるので、現在形の「avons」です。aurons は未来、avions は半過去、ayons は接続法で合いません。
この文法が出る級(目安)
※ 仏検の級は、フランス語教育振興協会の公開資料(各級の程度と試験内容、CEFR とのおよその対応)と公開されている過去の試験問題をもとに、当サイトが当てはめた目安です。協会が定める出題範囲の一覧ではありません。
※ DELF・DALF のレベルは、CEFR のレベルごとの文法の目録(Eaquals・CIEP、2015年)をもとに当サイトが当てはめた目安です。DELF・DALF の公式の出題範囲の一覧ではありません。
※ TCF のレベルも、DELF・DALF と同じ文法の目録をもとにした目安です。TCF の公式の出題範囲の一覧ではありません。
あわせて覚えたい文法
- 「bien que + subjonctif」(譲歩の接続詞) 〜にもかかわらず・〜だけれども(bien que)
- 「quoique + subjonctif」(譲歩の接続詞) 〜ではあるが(譲歩、接続法を取る)
- 「quel que soit + nom」(譲歩の表現) 〜がどうであれ(quel は名詞に一致)