フランス語の「passé simple」(単純過去)の意味と使い方
意味:物語・歴史の書き言葉の過去(読んで分かる形)
書き言葉で、物語や歴史の完了した過去を述べる時制です。話し言葉では複合過去を使います。
書き言葉で、物語や歴史の完了した過去を述べる時制です。話し言葉では複合過去を使います。
形の作り方
| 条件 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| -er 動詞(3人称) | 語幹 + -a / -èrent | parler : il parla, ils parlèrent |
| -ir 動詞・多くの -re 動詞(3人称) | 語幹 + -it / -irent | finir : il finit, ils finirent |
| よく出る不規則な動詞 | être・avoir・faire・venir・prendre など | être : il fut / avoir : il eut / faire : il fit / venir : il vint / prendre : il prit |
| 半過去との組み合わせ | 背景は半過去、出来事は単純過去 | Il pleuvait quand elle arriva. |
例文
- Le roi mourut au printemps, après un long règne.王は長い治世ののち、春に亡くなった。
- Elle ouvrit la porte et vit un homme dans l'obscurité.彼女は扉を開け、暗がりに一人の男を見た。
- Quand le soleil se leva, les voyageurs reprirent leur route.日が昇ると、旅人たちは歩みを再開した。
使い方のポイント
- 日常の会話や手紙では複合過去を使います。この項目は読んで分かるための形です。
- ふつうは3人称(il・elle・ils・elles)の形が出てきます。
- 半過去は背景や状態、単純過去は物語を進める出来事、と使い分けます。
練習問題
問1(仏検 2級の文法ドリルより) ( )に入る最も適切なものを選んでください。
Alors le chevalier ( ) son épée et s'avança vers la porte du château.
- prit
- fit
- fut
- vint
答えと解説
正解:1. prit
騎士が剣を手に取る場面なので、prendre の単純過去「prit」です。「vint」は venir の形で、剣を目的語に取れません。
問2(DELF B2の文法ドリルより) ( )に入る最も適切なものを選んでください。
Les deux frères ( ) très pauvres pendant toute leur enfance, mais ils ne se plaignirent jamais.
- firent
- furent
- eurent
- prirent
答えと解説
正解:2. furent
être の単純過去 3 人称複数は「furent」です。「eurent」は avoir の形で、形容詞 pauvres を直接続けられません。
問3(TCF B2の文法ドリルより) ( )に入る最も適切なものを選んでください。
Le voyageur ( ) à Paris au début de l'hiver et y resta trois mois.
- eut
- vint
- tint
- mit
答えと解説
正解:2. vint
「パリに来た」は venir の単純過去「vint」です。「eut」は avoir の形で、à Paris とは続きません。
この文法が出る級(目安)
※ 仏検の級は、フランス語教育振興協会の公開資料(各級の程度と試験内容、CEFR とのおよその対応)と公開されている過去の試験問題をもとに、当サイトが当てはめた目安です。協会が定める出題範囲の一覧ではありません。
※ DELF・DALF のレベルは、CEFR のレベルごとの文法の目録(Eaquals・CIEP、2015年)をもとに当サイトが当てはめた目安です。DELF・DALF の公式の出題範囲の一覧ではありません。
※ TCF のレベルも、DELF・DALF と同じ文法の目録をもとにした目安です。TCF の公式の出題範囲の一覧ではありません。
あわせて覚えたい文法
- 「passé composé (avoir)」(複合過去) 〜した(終わった過去の出来事)
- 「imparfait」(半過去) 〜していた・〜だった(過去の状態・習慣)
- 「passé antérieur」(前過去) 単純過去と使う完了(書き言葉)