フランス語の「si + 現在形」と「si + 半過去」の違い
どちらも「もし〜なら」ですが、si + 現在形は実際に起こりうる条件を、si + 半過去は今の事実と違う仮定や、実現しそうにない仮定を表します。
使い分けの表
| si + 現在形 | si + 半過去 | |
|---|---|---|
| 意味 | もし〜なら(実現しうる条件) | もし〜なら…だろうに |
| 表す仮定 | 起こりうる条件 | 今の事実と違う仮定 |
| si の後 | 現在形 | 半過去 |
| 主節 | 現在・単純未来・命令 | 条件法現在 |
| 例 | S'il pleut, je reste. | S'il pleuvait, je resterais. |
例文で比べる
○ = 自然 △ = 通じるが、その場面・文体には合わない × = 不自然・誤り
×
Si j'ai des ailes, je volerais jusqu'à toi.
もし翼があったら、君のところまで飛んでいくのに。
○
Si j'avais des ailes, je volerais jusqu'à toi.
もし翼があったら、君のところまで飛んでいくのに。
翼は実際には無いので、事実と違う仮定の si + 半過去です。主節の条件法とも組みになります。
○
Si tu as le temps demain, passe me voir.
明日時間があったら、寄ってね。
△
Si tu avais le temps demain, passe me voir.
明日時間があったら、寄ってね。
後ろが命令なら、起こりうる条件の si + 現在形がふつうです。si + 半過去だと遠慮がちな仮定の言い方になり、ここでは合いません。
○
S'il fait beau, nous mangerons dehors.
晴れたら、外で食べます。
○
S'il faisait beau, nous mangerions dehors.
晴れていたら、外で食べるのに。
どちらも言えます。fait は晴れるかもしれない時、faisait は(今は晴れていないが)晴れていれば、という仮定です。
覚え方・注意点
- si の後の時制で主節の形が決まります(現在形には未来・命令、半過去には条件法)。
- 条件の si の後に単純未来や条件法は来ません。
確認問題
( )に入れるのに、より自然なのはどちらでしょう。
問1
Si je ( ) ton adresse, je t'enverrais une carte.
- connais
- connaissais
答えと解説
正解:2. connaissais
主節が条件法なので、si の後は半過去の「connaissais」です。
問2
Si vous ( ) un problème, appelez ce numéro.
- aviez
- avez
答えと解説
正解:2. avez
起こりうる条件で後ろが命令なので、現在形の「avez」です。
問3
Si elle ( ) plus riche, elle voyagerait autour du monde.
- est
- était
答えと解説
正解:2. était
今の事実と違う仮定で主節が条件法なので、半過去の「était」です。
それぞれの文法の詳しい説明
- 「si + présent」(条件の si)の意味と使い方 もし〜なら(実現しうる条件)
- 「si + imparfait, conditionnel」(現在の事実に反する仮定)の意味と使い方 もし〜なら…だろうに