フランス語の「ne explétif」(虚辞の ne)の意味と使い方
意味:否定の意味のない ne(虚辞の ne)
avant que・de peur que・比較の plus que などの後で、否定でないのに ne を置くことがあります。書き言葉の形です。
avant que・de peur que・比較の plus que などの後で、否定でないのに ne を置くことがあります。書き言葉の形です。
形の作り方
| 条件 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| avant que + 接続法 | avant que + 主語 + ne + 接続法 | Partons avant qu'il ne pleuve. |
| 恐れ(de peur que・craindre que) | de peur que / je crains que + 主語 + ne + 接続法 | Je crains qu'il ne soit trop tard. |
| 優劣の比較 | plus / moins / mieux … que + 主語 + ne + 動詞 | Il est plus malin que je ne pensais. |
| 省くとき | ne を省いても意味は変わらない | Partons avant qu'il pleuve. |
例文
- Dépêchons-nous avant que le magasin ne ferme.店が閉まる前に急ぎましょう。
- Elle est plus fatiguée que je ne le pensais.彼女は私が思っていたより疲れています。
- Je crains qu'il ne soit trop tard.遅すぎるのではないかと心配です。
使い方のポイント
- 虚辞の ne は否定ではありません。文の意味は肯定のままです。
- ふつうは省いてもかまいません。話し言葉ではほとんど使いません。
- avant que・de peur que の後は接続法で、ne はその前に置きます。
練習問題
問1(仏検 準1級の文法ドリルより) ( )に入る最も適切なものを選んでください。
Prenons un taxi de peur que nous ( ) manquions le dernier train.
- pas
- plus
- ne
- jamais
答えと解説
正解:3. ne
「de peur que」の後の ne は否定の意味がない虚辞の ne です。「pas」は単独では置けません。
問2(DELF B2の文法ドリルより) ( )に入る最も適切なものを選んでください。
Le client a payé plus cher que le vendeur ( ) l'avait annoncé.
- plus
- pas
- ne
- jamais
答えと解説
正解:3. ne
優劣の比較の que の後には虚辞の「ne」が置かれます。「pas」を単独で置くことはできません。
問3(TCF B2の文法ドリルより) ( )に入る最も適切なものを選んでください。
Rentrons avant qu'il ( ) pleuve : le ciel est très noir.
- pas
- ne
- non
- ni
答えと解説
正解:2. ne
「avant que」の後に、否定の意味のない「ne」を置くことがあります。「pas」だけでは接続法の前に置けません。
この文法が出る級(目安)
※ 仏検の級は、フランス語教育振興協会の公開資料(各級の程度と試験内容、CEFR とのおよその対応)と公開されている過去の試験問題をもとに、当サイトが当てはめた目安です。協会が定める出題範囲の一覧ではありません。
※ DELF・DALF のレベルは、CEFR のレベルごとの文法の目録(Eaquals・CIEP、2015年)をもとに当サイトが当てはめた目安です。DELF・DALF の公式の出題範囲の一覧ではありません。
※ TCF のレベルも、DELF・DALF と同じ文法の目録をもとにした目安です。TCF の公式の出題範囲の一覧ではありません。
あわせて覚えたい文法
- 「avant que + subjonctif」(接続法を取る接続詞) 〜する前に(接続法を取る)
- 「douter que / ne pas croire que」(接続法 (疑い)) 〜とは思わない・〜かどうか疑わしい
- 「subjonctif présent」(接続法現在) 接続法現在(que の後の動詞の形)