フランス語の「vouloir + 不定詞」と「vouloir que」の違い
どちらも vouloir(〜したい)ですが、主語自身がしたい時は vouloir + 不定詞、ほかの人に「〜してほしい」時は vouloir que + 接続法を使います。
使い分けの表
| vouloir + 不定詞 | vouloir que | |
|---|---|---|
| 意味 | 〜したい・〜が欲しい(vouloir) | (人に)〜してほしい |
| したい人 | 主語自身 | 主語とは別の人 |
| 後ろの形 | 不定詞 | que + 主語 + 接続法 |
| 例 | Je veux partir. | Je veux que tu partes. |
例文で比べる
○ = 自然 △ = 通じるが、その場面・文体には合わない × = 不自然・誤り
○
Je veux partir tôt demain.
明日は早く出たいです。
×
Je veux que je parte tôt demain.
明日は早く出たいです。
したいのが主語自身なので不定詞です。主語が同じ時に vouloir que は使いません。
○
Ma mère veut étudier l'italien.
母はイタリア語を勉強したがっています。
○
Ma mère veut que j'étudie l'italien.
母は私にイタリア語を勉強してほしがっています。
どちらも言えます。veut étudier は母自身が、veut que j'étudie は私に勉強してほしい、という意味です。
×
Je veux tu viens avec moi.
君に一緒に来てほしい。
○
Je veux que tu viennes avec moi.
君に一緒に来てほしい。
ほかの人のことを言う時は que が要り、動詞は接続法の viennes になります。
覚え方・注意点
- 主語が同じなら不定詞、違えば que + 接続法です。日本語の「〜したい」と「〜してほしい」の違いに当たります。
- 丁寧に言う時は、どちらも je voudrais にします(Je voudrais que vous m'aidiez.)。
確認問題
( )に入れるのに、より自然なのはどちらでしょう。
問1
Je suis fatigué : je veux ( ) un peu.
- dormir
- que je dorme
答えと解説
正解:1. dormir
したいのは主語の私自身なので、不定詞の「dormir」です。
問2
Marie, nous voulons ( ) avec nous.
- que tu viennes
- venir
答えと解説
正解:1. que tu viennes
マリーに来てほしいので、別の人を主語にした「que tu viennes」です。
問3
Paul, tu veux ( ) mon gâteau ?
- goûter
- que tu goûtes
答えと解説
正解:1. goûter
ポール自身が食べてみたいかを聞いているので、不定詞の「goûter」です。
それぞれの文法の詳しい説明
- 「vouloir + infinitif」(vouloir の現在と用法)の意味と使い方 〜したい・〜が欲しい(vouloir)
- 「vouloir que / souhaiter que」(接続法 (意志・願望))の意味と使い方 (人に)〜してほしい