仏検(実用フランス語技能検定試験)を初めて受ける人に向けて、申し込みから試験当日、2次試験、結果の確かめ方までをまとめました。内容は、実施団体のフランス語教育振興協会(APEF)の受験案内・出願・受験に関する規約・実施要領によるものです。試験日・出願の締切・時間割・結果の発表日は仏検の日程のページ、検定料と試験の構成は仏検とはのページにまとめています。

申し込みの流れ

出願は、インターネットか願書の郵送のどちらかです。受験資格に制限はなく、どの級からでも受けられます。受験地は選べますが、試験会場は選べません。会場は受験票で知らされます。

インターネットで申し込む

  1. ID の取得:協会のホームページから申込ページに進み、メールアドレスとパスワードを登録します。ID は春季・秋季の試験ごとに取り直します。日本語のメールアドレスは登録できません。
  2. 出願情報の入力:ID とパスワードでログインし、受験級・受験地などを入力します。
  3. 検定料の支払い:クレジットカード(その場で支払いが終わります)か、コンビニの現金払いを選びます。検定料のほかに、システム利用料がかかります。

コンビニ払いは、申し込みから7日以内に払います。期限を過ぎると出願は自動でキャンセルになり、その ID も使えなくなるので、ID の取得からやり直します。出願期間中は、マイページで受験地や受験票の送り先を変えられます。

願書を郵送で申し込む

  1. 願書を手に入れる:取扱書店・大学生協で無料で配られています。協会のホームページから請求するか、PDF を印刷して使うこともできます。
  2. 検定料の支払い:郵便振替、銀行振込、検定料の受付をしている書店・生協のどれかで払い、領収書をもらいます(書店・生協では2枚)。クレジットカード払いとコンビニ払いは、インターネット申込だけです。
  3. 願書の郵送:領収書かそのコピーを願書に貼り、仏検受付センターに送ります。締切は消印有効です。

検定料を払っただけで願書を送らないと、受け付けられません。締切の後に投函した願書も受け付けられません。締切は郵送とインターネットで違います。

併願と特別な申請

  • 隣り合う2つの級は併願でき、願書は1通、インターネットは1回の出願で済みます。春季の1級と2級は併願できません。
  • 障がいや体調で配慮が必要な人は、申し込みの前に仏検事務局に相談し、願書郵送の締切日までに特別措置を申請します。ふりがな付きの問題冊子、拡大した問題・解答用紙、拡大鏡などの持ち込みも、出願期間中の申し出が必要です。ふりがな付きの冊子は、当日の申し出には応じられません。

申し込みの後にできないこと

  • 取り消しと返金:いったん納めた検定料は、理由にかかわらず返金されません。次回への振替もできません。
  • 受験級の変更:出願期間中だけできます。下の級に変えても差額は返りません。上の級や併願に変える時は、差額を期間内に払い足します。
  • 受験地の変更:1次試験の受験地は出願期間中だけ変えられます。2次試験の受験地は、1次試験の1週間後まで変えられます。
  • 時間の変更:1次試験の時間と2次試験の集合時間は変えられません。受験票に載った会場や時間の変更にも応じてもらえません。

試験当日に持っていくもの

  • 受験票:郵送で届きます。届く時期は、「受験から結果通知まで」のページでは試験日の約10日前、規約では「約6日前までに送る」とされています。受験票の発送が、出願が受け付けられた確認になります。届かない時の問い合わせは、電話のみで、試験の前々日の営業時間内までです。
  • 写真付きの身分証:運転免許証、パスポート、学生証、マイナンバーカード、社員証などです。紙かカードのものに限り、デジタルの身分証は使えません。写真のない身分証の人は、受験票の所定の欄に顔写真を貼ります。
  • 筆記用具:黒鉛筆(HBまたはB)かシャープペンシルと、プラスチックの消しゴムです。ボールペンや万年筆で書いたマークシートは機械で読み取れず、採点されません。
  • 時計:通信機能のない時計です。スマートウォッチは使えません。携帯電話を時計の代わりにすることも、時計のアラームを使うこともできません。

会場では物品の販売や貸し出しはありません。

試験中に使えないもの・持ち込みの決まり

  • 電子機器:携帯電話・スマートグラスなど通信機能のある電子機器は、着席したら電源を切り、かばんにしまいます。イヤホンも使えません。
  • 飲み物:1次試験では、ふた付きの容器に入り、容器に文字の表記がないものなら持ち込めます。2次試験では持ち込めません。
  • 来場:自家用車やバイクでは来場できません(まれに来場できる会場は、受験票で知らされます)。公共交通機関で行きます。

1次試験当日の注意

  • 入室と着席:試験開始の30分前から教室に入れます。10分前までに着席します。
  • 遅刻:1〜4級は開始後30分まで、5級は20分まで入室できますが、試験時間は延長されません。それより遅れると受験できません。交通機関の遅れは、遅延や運休を証明する書類が必要です。欠席する時の連絡は要りません。
  • 退室:原則としてできません。筆記試験の間は、やむを得ない時に限り一時退室と再入室ができます。書き取り・聞き取り試験が始まった後に退室すると、再入室できず欠席扱いです。1〜準2級は、筆記試験と書き取り・聞き取り試験の両方を受けないと欠席扱いです。
  • 答案:フランス語の解答は筆記体でもかまいません。アクサン記号を含め、読みやすく書きます。問題の内容についての質問には答えてもらえません。
  • 禁止:録音・撮影と、問題をインターネットなどに載せることは禁止です。不正行為は失格で、検定料は返りません。次の季からの受験資格も失います。インフルエンザなどの感染症にかかっている、または疑われる時は、受験を控えます。会場で受験を断られることがあります。
  • 終わった後:問題冊子は持ち帰れます。正解例は協会のホームページで見られます。

2次試験(面接)の進み方

2次試験は、1級・準1級・2級・準2級だけにあります。1次試験の合格者(と1次試験の免除者)が受ける個人面接です。1次試験の結果通知が2次試験の受験票を兼ね、集合時刻と会場が載っています。集合から終了までは15〜20分ほどです。遅れて入室することはできず、集合時間も変えられません。携帯電話の電源は切ります。面接の録画・録音はできません。受付を済ませたら、指示された場所で待ち、係員の案内で試験室に入ります。

  • 1級・準1級:開始予定時刻の3分前にテーマが2題渡され、この間にどちらか1題を選んで考えをまとめます。辞書・参考書は使えず、音読も、他の人との相談もできません。メモは取れますが、そのまま読み上げてはいけません。入室すると、氏名などについてフランス語で簡単な質問があります。次に、選んだテーマについて3分間、フランス語で自由に述べます。続いてその内容への質問にフランス語で答え、時間があれば一般会話になることもあります。
  • 2級:入室すると、はじめにフランス語で氏名の確認があります。次に、面接委員がフランス語で質問し、フランス語で答えます。
  • 準2級:入室して着席すると、面接委員が日本語で受験者の名前と級を確認します。フランス語の文とイラストのある「問題カード」を渡され、1分間黙読します。次に音読を指示されます。そのあと、文とイラストについて面接委員がフランス語で5つ質問します。答える時にカードを見てもかまいません。聞き取れなかった時は、もう一度答えるよう指示されることがあります。終わったらカードを返して退室します。

面接委員の声が聞き取りにくい時は、はじめの本人確認の時にすぐ声をかけます。

結果の確かめ方

  • 結果通知:1次・2次それぞれの試験の後に発送されます。発送は、1次試験・2次試験とも、試験からおよそ3〜4週間後です。欠席した試験の結果通知は届きません。
  • 通知の中身:1〜準2級の1次試験の結果通知には、合否、得点、合格基準点、1次試験の合格率が載ります。3・4・5級は1次試験が最終で、合否、得点、合格基準点、最終合格率が載ります。1〜準2級の最終結果は、2次試験の後に届きます。
  • インターネットで見る:インターネットで出願した人だけ、ID とパスワードでマイページから合否を見られます。閲覧が始まる日は、メールで知らされます。見られる期間は限られています。願書で出願した人は使えません。
  • 合格証書:最終合格者全員に無料で送られます。1度しか発行されず、なくしても再発行されません。届かない時や、氏名の誤り・破損は、実施要領の発送予定にある未着問い合わせの期間内に仏検事務局へ連絡します。
  • 合格証明書:就職や留学、通訳案内士試験の免除申請などで証明が必要な人は、有料で申請します。日本語かフランス語で、1通1,600円です。依頼書と料金を現金書留で仏検事務局に送り、発行までは約1週間です。合格証書の発送より前には作られません。通常は得点が載りません。
  • そのほか:採点結果の内訳は公表されず、問題・採点・合否に異議は申し立てられません。仏検の効力に期限はありません。

出典